平成29年度 南ヶ丘スキルアップ・プロジェクトの目玉である『南ヶ丘PANSS道場』ですが、今回で6回目の開催となりました。本日も我らが堀輝先生(産業医大精神科 講師)より直々にご指導いただきながらの開催となりましたので、ご報告させていただきます。
今回はなんと当院の診療部長である竹内裕二先生(ガッシリした青いポロシャツの先生です！)が模擬患者さんとなり、臨床心理士の田向先生から医療面接を受ける、という設定で行いました。
竹内先生自らが考えた架空の病歴を元に、SCI-PANSS(構造化面接)に基づいた田向先生による診察場面を見学し、『妄想』と『異常な思考内容』の2つの項目に対するスコアを皆で評価し合いました。今回も多部署・多職種の有志が総勢28名が集まり、大いに盛り上がりました。今回からは管理栄養士の3名も新規参入しました！

この勉強会の大きな目的は『全職種で同じ基準で患者さんの病状評価を正確に行い、全職種それぞれが適切な医療的介入を行うこと』です。それを実現するためには、医療側としての適切な視点とぶれないメルクマール(指標)を持つことが必要です。そのために症状評価尺度であるPANSSを皆で勉強し、その評価のバラツキを最小化するための評価のすり合わせを行っています。
竹内先生の熱演、田向先生の慈愛溢れる医療面接、そして我らが堀先生の的確かつ非常に分かりやすいご解説を聴きながら、自由な雰囲気で皆でワイワイと意見交換を行いました。あっという間に過ぎた30分でしたが、来週も他の項目へ範囲を広げて勉強していきたいと思います。

いつでも・誰でも入門OKの、全職種対象スキルアップ・プロジェクト『南ヶ丘・道場シリーズ』。我ら病院スタッフのスキルアップが少しでも患者さんの回復と幸せに繋がることを祈り、今後もゆるく・長く続けていこうと思っています。